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● 聖光学院“希望の光” 頂点への道(下) |
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体力強化、強い精神力 個々の練習レベル向上
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甲子園出発前の最後の練習に励む聖光学院ナイン。確かな自信を胸に全国制覇に挑む
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昨夏の甲子園。聖光学院は2年ぶりに進出した準々決勝で春夏連覇を成し遂げた興南(沖縄)と対戦し、敗れたものの、先制するなど優勝を狙える力があることを十分に証明した。
あれから1年。再び甲子園の舞台に立つナインの目標は「日本一」。揺るぎない決意の裏には、確かな裏付けがある。
斎藤智也監督は昨夏の敗戦から「甲子園を勝ち抜くには肉体的、精神的なタフさが必要」と学んだという。選手らもまた、昨夏を経験したメンバーを中心に、念願の優勝に向けて、それぞれが課題を持って練習してきた。
エース歳内宏明(3年)は、決勝まで1人で投げ抜くことができる体力強化を課題としてきた。特に投げ込みに力点を置き、多い時では1日に300球を投げ込んだ。その成果は、福島大会でも実感できたという。下半身の強化で直球の球威が増し、「今までは打たれていたコースに投げてもファールになっている」と手応えを感じている。昨夏に中軸を担った遠藤雅洋(3年)は、重さ約1.3キロのバットを使い、スイングスピードを上げる練習で力強いスイングを手にした。「早く全国で通用するか試したい」と自信を深める。斎藤監督が「非常にレベルの高いレギュラー争いだった」と振り返るほど、テーマを持ち取り組んできた個々の練習がチーム全体のレベルアップにつながっている。
主将の小沢宏明(3年)が「日本一になるための練習をしてきた」と言うように、一つ一つのプレーに磨きがかかったチームで挑む甲子園。「理想は1安打で1点を取る野球。機動力を駆使し、かき回していきたい」。そのためにバントや盗塁の練習に力を入れてきた。練習から得た確かな自信と、被災地の思いを背負い、頂点を目指した戦いが始まる。
(2011年8月1日 福島民友高校野球特集)
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