高校野球春季東北大会は中止 夏の大会「開催」で一致
東北6県の高校野球連盟は9日、宮城県で6月9日から5日間の日程で開催予定だった高校野球春季東北大会の中止を決めた。東日本大震災や福島第1原発の事故の影響が理由。高野連関係者によると、春、秋を通じて東北大会が中止になるのは初めて。
通常、春季東北大会には各県の代表3校ずつの計18校が出場。各県大会については、本県が9日に中止を決定した。宮城県は中止の方向で検討。岩手県は19日までに結論を出す。青森、秋田、山形3県は予定通り実施する。夏の甲子園代表校を決める各県大会は、開催する方向で一致した。
県高野連の宗像治理事長は「県大会を開催できないところがあれば、東北大会は中止すべきという見解で一致した」とし、「大会を開催できず非常に残念だが、夏の大会は開催する方向であらゆる努力をしていく。選手たちは夏に向かって頑張ってほしい」と話した。
昨年の秋季県大会で優勝した聖光学院の斎藤智也監督は「夏の大会は開催にこぎ着けてくれると思う。被災県の一チームとして、被災した人に野球を通してメッセージを発せられるようなチームを目指して頑張りたい」と語った。
(2011年4月10日 福島民友・高校野球ニュース)
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