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聖光ナイン、夏へ照準 「県民勇気づける試合を」

聖光ナイン、夏へ照準 「県民勇気づける試合を」

夏の大会へ向け練習に励む聖光ナイン=伊達市・聖光学院高野球部グラウンド

 東日本大震災などの影響から高校野球春季東北大会、本県大会の中止が決まって一夜明けた10日、東北大会2連覇を目指していた伊達市の聖光学院高ナインは照準を夏の大会に切り替え、一歩を踏み出した。
 震災後、約2週間は練習を中止。再開後も「被災者の役に立とう」と、選手が自主的に市内でボランティアに参加し、被災者の苦労を理解してきた。
 斎藤智也監督が「相双地区の被害を考えたら野球がやれるだけでもありがたい。春開催は難しい」と言い聞かせてきたこともあり、ナインに落胆の色はない。今月からは被害の少ない山形県のチームと練習試合をこなし、実戦経験を積み上げている。
 10日は多数のOBや地元のファンが見守る中、伊達市の同高野球部グラウンドで山形城北高(山形県)との試合や紅白戦に汗を流した。斎藤監督は「夏の大会へ向け、県民を勇気づける試合ができるチームに仕上げていきたい」と語った。
(2011年4月11日 福島民友・高校野球ニュース)



 

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