“強い気持ち”勝利に導く 相双福島が双葉翔陽下す
「朝から全員気合が入り、いい雰囲気だった。必ず勝つと思っていた」。敗者復活の代表決定戦で双葉翔陽を下した相双福島の主将西山樹(2年)=双葉=は振り返った。
東日本大震災から半年がたとうとしている今も、平日はサテライト協力校で分かれて練習。練習量や連係プレーに不安がある分、「気持ちだけは負けない」と全員が同じ意識を持ち、チームの士気は高まっていた。試合では、勢いをそのままに、持ち味のつなぐ打撃で10得点を奪い、6回コールド勝ち。西山は「気持ちをプレーにうまく乗せられた」と勝因を分析した。
出場権を得た県大会に向け、またサテライト協力校での練習が始まる。田中巨人監督は「選手を信じて送り出すしかない」。信頼と気持ちの強さを武器に勝利を目指す。
(2011年9月5日 福島民友・高校野球ニュース)
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