【尚志―白河旭】白河旭が勝利の歌声を響かせる中、悔しさをにじませる尚志ナイン＝開成山球場

　第９４回全国高校野球選手権福島大会第３日は１５日、福島市のあづま球場など５球場で１、２回戦１４試合を行った。白河旭は犠打などの小技を絡めて着実に得点、第４シード尚志を６―５で下した。葵は延長１４回の激戦の末、粘る福島成蹊を振り切った。第１シード聖光学院は１回に打線が爆発、東日大昌平に７回コールド勝ち。白河実は投打がかみ合い遠野に５回コールドで快勝。参考記録ながら聖光学院の岡野祐一郎（３年）、白河実の荒井凌太（２年）がノーヒットノーランを達成した。第４日の１６日は、あづま球場など５球場で２回戦１３試合を行う。

　尚志、「追われる」重圧響く
　「悔しい」。このひと言を絞り出すのがやっとだった。第４シード尚志の主将小林駿介（３年）はナインと共に泣き崩れた。
　春の大会で東北大会出場を果たし、県内トップクラスの実力を見せつけた。しかし、他校もレベルアップして挑んでくる夏。追われる立場としてのプレッシャーが心の奥に宿っていた。
　春の大会以降もナインはひたむきに練習に励んだ。３年生は練習終了後も遅くまでバットを振った。「本気になって練習に取り組んでくれた。一試合でも多く続けたかった」。小林は戦友たちに感謝の言葉を口にした。
（２０１２年７月１６日　福島民友・高校野球ニュース）