> 高校野球ニュースTOP > 全国高校野球福島大会ニュース
|
平工・遠藤「兄の分まで」 日大東北下し歓喜の16強
|
【日大東北―平工】第7シード日大東北を破り、笑顔でスタンドの声援に応える平工ナイン=開成山球場
|
「夏のヒーローになりたい」。そんな目標を掲げた平工の遠藤僚之介(3年)は、6回1死満塁の絶好の場面で内角低めの直球を鋭く振り抜き、試合を決める左前打を放った。
遠藤は殊勲打の直前の守備でエラー。無失点で切り抜けたものの、ミスをした自分を責めた。「絶対にチャンスで回ってきたら打ってやる」。そう自分に言い聞かせた。
遠藤には一つの思いがあった。大会初戦で聖光学院に敗れた東日大昌平の右翼手を務めた双子の兄聡之介(3年)。試合前日にスパイクの刃がすり減っていたことに気付くと、兄は「これを使え」と自分のスパイクを渡してくれた。そのスパイクは遠藤の足にぴったり。「負けた兄の分まで、試合で活躍したかった」と遠藤。ヒーローになるという目標は、シード校の撃破で一つの形になった。
チームは別ながら共に甲子園出場を夢見た兄の思いも込め、遠藤はさらに上を目指す。
(2012年7月22日 福島民友・高校野球ニュース)
|
|
民友携帯サイト
右のコードを読み取り、表示されたURLでアクセスできます。
|
|
|
|