【福島東―須賀川桐陽】７回裏須賀川桐陽２死一、三塁、川村の右前打で三走佐原が生還し４点目、捕手菅野＝あづま球場

　第９４回全国高校野球選手権福島大会第７日は２３日、福島市のあづま球場など４会場で４回戦８試合を行い、ベスト８が決まった。
　須賀川桐陽は福島東を下して初の８強入り。終盤に得点を重ねた須賀川は、小高工に逆転勝ちで２年連続の準々決勝進出。喜多方は投打がかみ合い、２０年ぶりの８強入りを果たした。光南は１０安打９得点で第５シード福島商に７回コールド勝ち。平工は９回サヨナラで磐城桜が丘を退け、１０年ぶりの８強入りを決めた。シード校の聖光学院、学法石川はともにコールド勝ちで、準々決勝に駒を進めた。
　第８日は２４日、あづま球場と会津若松市のあいづ球場で準々決勝４試合を行い、ベスト４が決まる。準決勝は２６日にあづま球場、決勝は２７日に同球場で行う予定。

　エース川村、強気の投球“新たな歴史”
　須賀川桐陽はエース川村尭（３年）の強気の投球で初のベスト８進出をつかんだ。１３安打を浴びながらも果敢に内角を突く投球で３失点。右腕は「新しい歴史を築くことができてうれしい」と白い歯を見せた。
　内角を有効に使い、打者を詰まらせる感覚を６月の練習試合でつかんだ。さらに練習後に連日４キロ走り込み、下半身を強化。内角を突くために必要な土台をつくり、制球力を磨いた。
　投球の幅が広がった川村はこの試合でも７回までスコアボードに０を並べた。
　終盤に３点を奪われたが、石渕雅士監督は「内角を使うことで急成長している。ベスト８進出の原動力」とエースの成長をたたえた。
（２０１２年７月２４日　福島民友・高校野球ニュース）