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小高工、逆境が結束強める 9回に執念の一打
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【須賀川―小高工】がっくりと肩を落としベンチに引き揚げる小高工ナイン=鶴沼球場
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相双勢最後のとりでとして勝ち残ってきた小高工だったが、昨夏の準決勝で敗れた須賀川に雪辱を果たせず、今夏の戦いに幕を下ろした。
今春から南相馬市原町区の仮設校舎に拠点を置くが、練習場はなく、他校のグラウンドを間借りして活動。1日の練習は3時間程度に限られるが、選手たちは不自由な中でも「効率的な練習」を考え、実践してきた。
逆境の中で戦う小高工が意地を見せたのは、6点差を追う9回だった。2死一塁から代打に立った松本真樹(3年)は大会直前に左手を骨折。だが「自分を信頼してくれた監督や仲間への感謝を込めた」と、右手一本で左前に執念の一打を放つと、続くエース門馬陵(同)の右前打で1点をもぎ取った。
走る姿に心の在りようが現れる―「走姿心現」をモットーに掲げてきた小高工。幾多の困難を乗り越え、走り続けた夏は16強で終わった。「大変な1年だったが、チーム力はより高まった。この経験は今後の人生に生きるはず」。主将の高橋郁美(同)は涙をこらえ、過ごした日々に胸を張った。
(2012年7月24日 福島民友・高校野球ニュース)
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