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光南、反撃実らず無得点 エース・佐藤「全て出し切った」
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【聖光学院−光南】聖光学院に敗れ、ベンチ前で校歌を聞く光南ナイン=あづま球場
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「これまでの全てを出し切った」。光南のエース佐藤勇(3年)は泣き腫らした目で言葉を絞り出した。
王者聖光学院に対し、低めを突くスライダーと140キロ近い直球を武器に7回まで無失点に抑え、仲間の援護を待った。8回、自分の失策と死球から1死満塁のピンチを招いた。取り乱しそうになったが、助けてくれたのは仲間たちだった。捕手武地雅仁(同)は自分の胸を右手でドンとたたき、「気持ちを強く持て」とサインを送った。佐藤は内角に直球を思い切り投げ込んだが、相手が上手だった。力を込めた投球は詰まりながらも外野に運ばれた。
必死に反撃を試みた光南だったが、得点を奪うことはできなかった。しかし、武地は「佐藤の存在が自分を成長させてくれた」とチームを引っ張ったエースに感謝した。佐藤は「今のチームで野球ができて幸せだった」と掛け替えのない仲間との3年間を振り返り、球場を後にした。
(2012年7月27日 福島民友・高校野球ニュース)
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