感謝込めた始球式 双葉・猪狩投手「頑張っている姿を」
「震災があり、苦しい中でも頑張っている姿を見せたかった」―。双葉高2年の猪狩駿投手(17)は8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕した第94回全国高校野球選手権大会の始球式で、投手役を務め、復興に向かう県民を勇気づけた。
始球式では、双葉高のユニホームに身を包み、投球を披露。猪狩投手が投げ込んだ白球が、捕手のミットに収まると、観衆から温かい拍手が湧き上がった。猪狩投手は「一生の思い出。いろいろな方々の支えに感謝したい。また甲子園に戻ってくる」と笑顔で話した。
日本高野連は、震災の影響で甚大な津波被害を受けた本県、岩手、宮城の3県を励ますために、始球式のバッテリーと開会式の先導役を担当する高校生を1人ずつ、3県から招いた。
(2012年8月9日 福島民友・高校野球ニュース)
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