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勇気与える力投誓う 聖光学院の投手陣

勇気与える力投誓う 聖光学院の投手陣

宮城と福島、二つの故郷への思いを胸にセンバツへ挑む岡野投手

 21日に開幕した選抜高校野球大会の開会式で、堂々の入場行進を見せた聖光学院ナイン。震災と原発事故から1年を経て臨む大会では、被災県代表として「県民に勇気を与えるプレーを」と意気込む一方、エース岡野祐一郎投手(3年)=宮城県石巻市出身=と成長著しい左腕の飯高星哉投手(3年)=楢葉町出身=は、特別な思いを胸にマウンドに上がる。
 東北大会を一人で投げ抜き、センバツ出場へ導く原動力となったエース右腕岡野投手。石巻市の実家は津波の被害を受け1階部分が浸水した。21世紀枠で出場する石巻工ナインには、この日選手宣誓した阿部翔人主将(3年)など、シニア時代に苦楽を共にした仲間5人がいる。「(石巻工と)一緒に頑張る姿で福島と石巻を勇気づけたい」と、復興へ寄せる思いは強い。
 一方、飯高投手は東北大会では登板機会がなかったが、今月4日からの沖縄キャンプでは安定感のある投球を披露し斎藤智也監督から「左のエースは飯高」との評価を勝ち取るまでに成長した。「(先発が)岡野でも自分でも、チームが勝つことが一番の喜び」と話す飯高投手は、聖光が掲げる伝統の「全員野球」を体現する存在だ。
 楢葉町の飯高投手の家族は、川俣町と東京で離れ離れの避難生活を送っている。飯高投手は「大勢の人が避難生活で苦労している。福島の代表として、元気に投球する姿で勇気を与えたい」と言葉に力を込める。
(2012年3月22日 福島民友・高校野球ニュース)



 

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