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バッテリー“強い信頼” センバツ勝利、手繰り寄せる
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念願のセンバツ初勝利を手繰り寄せた岡野投手(右)と長井捕手のバッテリー=甲子園
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バッテリーの固い絆が悲願のセンバツ初勝利を手繰り寄せた。春のセンバツ第5日、1回戦で近畿地区代表の古豪・鳥羽(京都)を破った聖光学院のエース岡野祐一郎投手(3年)と、エースが絶大な信頼を寄せる長井涼捕手(同)のバッテリーは、鳥羽打線を2安打完封。互いを強く信頼し合うバッテリーの活躍が、被災県のハンディをはねのけた。
「(初球は)何を投げるんだ」「長井に全部任せてます」。初回の登板直前、斎藤智也監督の問いに、岡野投手が答えた。互いに強く信頼し合うバッテリー。この試合、長井捕手のリードに岡野投手は一度も首を横に振らなかった。
「制球もテンポもいい。いつも通り強気で投げられている」。長井捕手は、岡野投手の調子を確認すると、難しいコースの球も積極的に要求。その信頼に丁寧な投球で応える岡野投手。斎藤監督は「できすぎ」とチームを支える両輪の成長を喜んだ。
試合後、長井捕手は「試合を見てくれた福島の人に何か伝えられたら」、岡野投手も「何か伝えられたかは分からない。でもやることはやれた」と、そろって手応えを口にした。ただ、「目標は全国制覇です」と表情をすぐに引き締め、余韻には浸らない。本当の絆の強さが問われるのは、これからだ。
(2012年3月27日 福島民友・高校野球ニュース)
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