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被災地背負い“全力投球” 8回から楢葉出身・飯高
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被災地への思いを胸に8回途中からマウンドに上がった飯高投手=甲子園
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「本当は、もっと勝った姿を見せて、震災を忘れてもらいたかった。応援してくれた人に申し訳ない」。8回からマウンドに上がった聖光学院の飯高星哉投手(3年)=楢葉町出身=は、振り絞るような声で被災地への思いを口にした。「被災地を背負って戦う」。聖光ナインは、甲子園の舞台に立ち続けることこそが、福島に希望の光を届ける証しと信じていた。
選手一人一人が背負う被災地への思い。飯高投手の故郷楢葉町は、大半の町民が避難生活を送っている。甲子園へ向かう飯高投手には、故郷で共に白球を追った小中学校時代の友人たちから応援メールが届けられたという。応援に駆け付けた母照美さん(39)は「みんなの思いを持って戦っていると思います」と、飯高投手の投球を手を合わせながら見守った。
「今持っている力は全て出し切れた」。初めて甲子園のマウンドに立った飯高投手は、全力投球で被災地へエールを送った。
(2012年3月30日 福島民友・高校野球ニュース)
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