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相双福島、初戦で涙 福島東相手に打線沈黙

相双福島、初戦で涙 福島東相手に打線沈黙

【相双福島―福島東】試合終了後、唇をかみしめながら福島東の校歌を聞く相双福島ナイン=いわきグリーンスタジアム

 悲願の「県大会1勝」を逃した双葉、原町、相馬農でつくる相双福島。主将の鈴木栄樹(双葉2年)は「1勝できなかった3年生の分も勝ちたかった。申し訳ない」と唇をかんだ。
 昨年秋に結成し、秋、春、夏の県大会全てで1点差と惜敗しただけに「4度目の挑戦」への思い入れは強かった。加えて、連合チームの参戦は各大会ごとの申請のため、来年の春季大会に相双福島として出場するかは不透明な状況。だからこそ、相双福島として最後になるかもしれない今大会は「勝ちたかった」。
 今大会に相双福島として出場するまで紆余(うよ)曲折があった。部員5人の双葉はサテライト校のある、いわき市で部員不足の高校と連合チームを組むという話もあったという。しかし、1年間共に戦い、固い絆で結ばれたナインは相双福島として戦う道を懇願し、県大会1勝を目指した。主将の鈴木は「結成を認めてくれた先生たちに本当に感謝している。まだ春の出場は分からないが、相双福島のいいプレーを地域の人に見せ、さらに上の舞台を目指したい」と誓った。
(2012年9月16日 福島民友・高校野球ニュース)



 

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