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園部選手「母に感謝伝えたい」 会見後、真っ先に花束
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ドラフト会議でオリックスに4位指名され、同級生らの祝福を受ける園部内野手=24日午後、伊達市・聖光学院高
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県勢3人がプロの世界に羽ばたく。24日に開かれたプロ野球ドラフト会議では、一挙に3人の県勢が指名され、選手をはじめ、チームメート、恩師、保護者らの笑顔がはじけた。オリックスから4位指名の園部聡内野手(17)=聖光学院高3年、楽天から2位指名の内田靖人捕手・内野手(18)=茨城・常総学院高3年=は、東日本大震災の被災地、いわき市出身で中学軟式チーム「いわき松風クラブ」のチームメート。楽天から6位指名の横山貴明投手(22)=早大4年、聖光学院高卒=は東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く浪江町出身。3人は復興へと向かう本県の期待を背負い、新たなステージに立つ。
ドラフト会議のテレビ中継でオリックスからの指名が伝えられると、口を固く結び、緊張した面持ちで画面を見詰めていた園部内野手の笑顔がはじけた。一緒に見守った3年生部員らの歓声に包まれる中、「うれしい。ほっとした」と率直な思いを語った。
記者会見で「母親に一番初めに感謝を伝えたい」と話した園部内野手は、会見が終わると真っ先に母知子さん(53)に花束を手渡した。2歳の時に父親を亡くし、知子さんが女手一つで育て上げた。園部内野手の試合にはできる限り駆け付け、常に成長を見守ってきた。知子さんは「本当にうれしい。本人が一番頑張った結果」と涙を浮かべ、誇らしげに息子を見詰めた。
(2013年10月25日 福島民友・高校野球ニュース)
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