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福島東・今泉さんが「行進先導」 憧れの甲子園、堂々と
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スタンドで見守るチームメートの声援を受け、先導役を務める今泉さん=兵庫県西宮市・甲子園球場
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兵庫県西宮市の甲子園球場で8日に行われた第95回全国高校野球選手権大会の開会式で、福島東高3年の今泉翔太さん(18)=浪江町出身=が入場行進の先導役を務めた。東京電力福島第1原発事故で浪江町から福島市に避難したことに伴い、編入した同校野球部の仲間24人がスタンドで見守る中、堂々の行進を見せた。
「緊張したが、仲間の声で頑張ることができた」。ハイライトは一斉行進。出場49校の選手の先頭に立ち、大観衆の待つ本塁側スタンドに行進した。スタンドには家族と親戚ら8人の姿も。父の武彦さん(49)は「選手とは違う形での甲子園だが、感動した」と、わが子を見つめた。
避難に伴い、入学が決まっていた双葉高で野球を続けることは困難になり、福島東高に編入することを決めた。3番遊撃手として出場した夏の福島大会は惜しくも準決勝で敗退。エースだった松下凌さん(3年)は「堂々としてかっこよかった。今泉が連れてきてくれた甲子園」と感謝した。今泉さんは「いろいろあった3年間だったが、仲間と過ごせた楽しい時間だった」と晴れやかな表情で最後の夏を締めくくった。
(2013年8月9日 福島民友・高校野球ニュース)
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