あこがれの甲子園で充実感を感じながらプレーする阿部選手

　甲子園球場（兵庫県西宮市）で２３日に行われた第８５回選抜高校野球大会第２日。２１世紀枠で出場したいわき海星は、初戦突破はならなかったものの、健闘。スタンドや地元の応援を受けた選手たちは、あこがれの舞台でプレーした喜びをかみ締めていた。
　「気持ちいい。ここが甲子園か―」。４番の阿部雅史選手（３年）は遠軽戦の初打席をこう振り返った。無安打に終わったものの、表情は充実感に満ちていた。小学校はソフトボール、中学校は野球部で地道な努力を続けてきたが、目立った活躍や成績は残せなかった。だからこそ、甲子園出場は「夢にも思っていなかった」
　遠軽戦では思ったような結果は出せなかったが、打球には手応えを感じていた。「力を出し切った。やること全部に感動した」と晴れやかな笑顔で話し、「これからはチームに信頼される選手になりたい」と夏への目標を掲げた。
（２０１３年３月２６日　福島民友・高校野球ニュース）