【いわき光洋−小高工】５回裏小高工１死一、三塁、左前に勝ち越し打を放つ今村＝あづま球場

　第６５回春季東北地区高校野球県大会第２日は１７日、福島市のあづまと信夫ケ丘、郡山市の開成山の３球場で１回戦８試合を行い、１６強が決まった。福島北は大差で安積を下し、準決勝まで進んだ１９９５（平成７）年以来、１８年ぶりに春の県大会で１勝を挙げた。光南は土壇場の９回に逆転、終始主導権を握り続けた福島工を振り切った。１８日は移動日。
　第３日の１９日は３球場で２回戦８試合を行う。

　“長身”エース・菅野が踏ん張る
　５年ぶりに春の県大会で初戦突破した小高工。１８２センチの長身２年生エース菅野秀哉（２年）が踏ん張った。７回１死二、三塁のピンチでは「全部直球で押した」と強気に１３０キロ中盤の直球を投げ込み、追加点を許さなかった。小高工は相双地区で最多の部員３７人が所属する。原発事故による影響は色濃く残り、仮設校舎で授業は続く。菅野は「東北大会に行きたい」と、震災後初の東北大会出場を力強く誓った。
（２０１３年５月１８日　福島民友・高校野球ニュース）