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“被災地の星”快投 小高工・菅野投手が「完全試合」達成

“被災地の星”快投 小高工・菅野投手が「完全試合」達成

本県史上初の完全試合を達成した小高工の菅野投手(左)。「地元に元気を届けたい」と高校最後の夏を戦う=いわきグリーンスタジアム

 いわき市のいわきグリーンスタジアムで14日に行われた全国高校野球選手権福島大会で春、夏、秋を通じて県内公式戦史上初の完全試合を成し遂げた小高工の菅野秀哉投手(3年)。速球と抜群の制球力で一人の走者も許さなかった。東京電力福島第1原発事故に伴い、南相馬市の仮設校舎で学校生活を送るが、「震災で良い練習環境にないことを言い訳にしたくない」と言い切る。「地元のために活躍して元気を届けたい」と白球に魂を込め、高校最後の夏を戦う。
 「5回を投げ終わって安打を打たれていないことに気付いた。(完全試合を)狙ってはいなかったが、最後は三振を取りにいった」。27人目の最後の打者を三振に仕留め、完全試合を達成した菅野投手は偉業の余韻に浸った。峯岸聡監督は「体格、精神面ともに成長した。今春のけがを乗り越え、さらに成長を遂げた」とプロ注目の選手と評されるまでになった教え子に目を細める。
 春先に足首と腰を故障し、本調子にほど遠い状況で臨んだ春の県大会ではベスト8止まりだった。最後の夏に向け、連日朝と夜に5キロを走り、1週間に2日は150球の投げ込みを続けてきた。69キロから75キロに体重が増えたことでフォームに安定感が生まれた。
 小高工は、南相馬市営球場を借りて練習するなど制限もあるが、チームの掲げるスローガンは震災や苦しい状況に負けないことを意味する「苦難上等」。菅野投手は「最後までチーム一丸となって戦い抜く」と初の甲子園出場に向け、チームを上昇気流に乗せた。
(2014年7月15日 福島民友・高校野球ニュース)

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