【聖光学院−郡山商】無安打無得点と快投した聖光学院の梅田＝信夫ケ丘球場

　第９６回全国高校野球選手権福島大会は１９日、後期日程が始まった。第６日は６球場で３回戦計１６試合を予定していたが、降雨のため４試合を行い、日大東北と聖光学院、福島北がベスト１６入りを決めた。東日大昌平−いわき光洋は降雨により８回コールドゲームで引き分けた。２０日は再試合を含む１３試合を行う。磐城は第１シード日大東北を相手に８回までリードしたが、９回に逆転サヨナラ負けを喫した。福島北は同点で迎えた９回に一挙７点を挙げて１１−４で会津を下した。第２シード聖光学院は郡山商に１０−０で５回コールド勝ちした。福島−勿来は３回、安達−須賀川は５回の降雨ノーゲームとなった。順延などで後期日程が変更となった。２１日が移動日で４回戦は２２日、準々決勝は２３日、準決勝は２５日、決勝は２６日に行う予定。

　聖光学院・梅田が無安打無得点、５回参考
　けがから復帰した背番号１８がチームを勝利に導いた。聖光学院の先発梅田誉大（３年）は、郡山商打線を５回参考ながら無安打無得点に封じる快投。「自分の力を出せた」と胸を張った。左肘を疲労骨折して１月に手術した。一時は「自分の高校野球も終わりか」と覚悟したが、仲間の励ましで復帰に向けて努力を続けた。走り込みやシャドーピッチング。冬場の地道な練習が実を結び、４月から投球を再開、夏のベンチ入りを勝ち取った。
　「梅田の復帰で、投手陣に厚みが出てきた」と斎藤智也監督。梅田は「次に投げる試合も全力を尽くしたい」と前を見据えた。
（２０１４年７月２０日　福島民友・高校野球ニュース）