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福島商、追撃“あと一歩” 田積、打撃で意地も投球悔やむ
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【福島商−日大東北】最後までマウンドを守った福島商の田積=開成山球場
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少ない好機に着実に得点した日大東北が福島商との接戦を制し、2年連続でベスト4入りした。
福島商に勝利の女神はほほ笑まなかった。「チームに申し訳ない」。福島商の先発田積悠(3年)は、制球に苦しんだ初回に失点を許すなど、ふがいない投球に唇をかんだ。
万全の状態ではなかった。3回の第1打席で右肩に死球も受けた。「言い訳はできない」と痛みに顔をゆがめながらマウンドに登ったが、4回に追加点を許し、自慢の速球がなりを潜めた8回には2失点を喫した。投球は満足のいくできではなかったが、2点を追う9回、打撃で意地を見せた。内角の速球を打ち返す、1点差に迫る特大の犠飛を放った。
甲子園出場を目標に練習を積んできた背番号1に試合後の涙はなかった。「次も試合があるんじゃないかと考えてしまう」。予定よりも早い夏の終わりに心の整理がつかなかった。
そんな田積をはじめナインを菅原裕一監督は「力のなかったチームがよくここまで頑張った」と手放しでたたえた。監督の言葉に、田積は甲子園出場という夢のバトンを後輩に託し、晴れやかな表情で球場を去っていった。
(2014年7月24日 福島民友・高校野球ニュース)
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