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逆転呼ぶ好リレー 先発・今泉、エース船迫が気迫の投球
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【聖光学院−近江】9回表近江、2者連続三振を奪い雄たけびを上げるエース船迫=甲子園
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「いけるところまでいく気持ちだった」。先発の今泉慶太(2年)は2回戦の鳴門戦を猛打で圧勝、今大会の出場49校の中で地方大会最高打率を誇る近江打線に真っ向から挑んだ。3回2死二塁のピンチでは得意のチェンジアップを投げ込み、見逃し三振を奪うと右の拳を握りしめた。
その裏の3回1死、今泉は投手強襲安打を放ち、一塁に頭からつっこんだ。内野安打に「とにかく塁に出たかった」と今泉。背番号18は投手ながらもヘッドスライディングをしてみせ泥だらけのユニホームで力投を続けた。その姿は好守を呼んだ。
6回途中、先制点を許すと、マウンドを背番号1のエース船迫(ふなばさま)大雅(ひろまさ)(3年)に託した。「今泉はよく投げた。自分も打たれるのを覚悟して全力で投げた」。後輩右腕の真っすぐな思いは先輩右腕に伝わっていた。船迫は再三走者を背負いながらも勝負所で追加点を許さず、気迫の投球を続けた。
9回2死、船迫が投じた内角の鋭い直球が捕手高野光輝(同)のミットに吸い込まれる。電光掲示板には自己最速を更新する138キロが表示された。福島大会後、投球の幅を広げるために取り組んできた一球だった。全身全霊で投げた球がナインを奮い立たせ、逆転劇につながった。
サヨナラ勝ちの瞬間、笑顔で勝利を喜ぶ今泉と船迫の姿があった。「日本一を目指して投げ続けたい」。両右腕の思いを込めた白球が聖光学院を未踏の頂へと導く。
(2014年8月22日 福島民友・高校野球ニュース)
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