【只見−会津工】８回裏只見２死三塁、中前適時打を放ち塁上で右拳を突き上げる八久保＝白河グリーンスタジアム

　第６６回秋季東北地区高校野球県大会第３日は１４日、会津若松市のあいづ球場と会津坂下町の鶴沼球場、白河市の白河グリーンスタジアムで１回戦６試合を行った。乱打戦となった会津学鳳−郡山は、会津学鳳が１４−１３で競り勝った。１回戦屈指の好カードの学法石川−白河は、学法石川が７−４で下した。会津工−只見は、投打がかみ合った只見が７−２で秋の県大会初勝利を挙げ、秋の県大会初出場の船引は接戦の末、磐城に０−２で敗れた。学法福島−会津は、学法福島が１０−４で逆転勝ちし、東日大昌平−二本松工は、東日大昌平が８−４で快勝した。大会第４日の１５日は３球場で２回戦８試合を行い、ベスト８が決まる。

　只見４番・八久保が固め打ち
　「自分たちが歴史を変えよう」。試合前日の１３日夜のミーティングで誓い合った只見ナインが、５年ぶり４度目の出場となった秋の県大会で念願の初勝利をつかみ取った。
　勝利の立役者となったのは投打の主役たち。１８６センチの長身から投げ下ろす力のある直球が武器のエース五十嵐翔月（２年）は、カーブを織り交ぜた巧みな投球で９回を投げきり、２失点の好投。監督に直訴して４番に座った八久保哲平（同）は、自身初という１試合４安打の固め打ちで重責を見事に果たしてみせた。「これから一戦一戦勝ち上がり、東北大会に出場したい」。２人の視線の先には新たな歴史の１ページが見えている。
（２０１４年９月１５日　福島民友・高校野球ニュース）