開会式で総合司会を務める菊地さん（左）と阿部さん

　夏の甲子園出場を懸けた第９７回全国高校野球選手権福島大会は９日、あづま球場（福島市）で開幕する。前日の８日は同球場で開会式のリハーサルが行われた。雨のため室内練習場に場所を移し、関係者が本番に向け準備を整えた。
　総合司会を務める菊地咲希さん（福島工３年）と阿部萌々香さん（福島商３年）、入場行進で選手を先導する菅野裕日子（ゆいこ）さん（福島東３年）がそれぞれ本番の流れなどを確認した。
　初日の９日は午前１０時から開会式を行い、正午から開幕戦となる福島西―福島の１回戦１試合を実施する。雨天の場合は１０日に順延となる。グラウンドの状態が不良となった場合はあづま総合運動公園体育館（福島市）で開会式を行う。

　司会の菊地、阿部さん「息ぴったり」
　総合司会を任された菊地咲希さん（福島工３年）と阿部萌々香さん（福島商３年）は幼なじみ。「息ぴったり」と胸を張る。同じ小、中学校に通っていた２人は別々の高校に進み、それぞれマネジャーとして選手を支えてきた。司会として初めて一緒に選手をサポートすることになったが、「安心できる」との阿部さんの言葉通り抜群の相性を見せた。菊地さんは「選手が勢いに乗れるよう心を込めてアナウンスしたい」、阿部さんは「練習の成果を発揮して、ハキハキとした声で選手を後押したい」と意気込む。夏に懸ける思いの強さは球児と同じだ。
（２０１５年７月９日　福島民友・高校野球ニュース）