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福島、9回に決勝点“県北対決”制す 福島西、痛い16残塁

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【福島西−福島】9回表福島1死一、二塁、舘下が左翼線に勝ち越しとなる適時二塁打を放つ。捕手土屋=あづま球場

 福島市のあづま球場で9日開幕した第97回全国高校野球選手権福島大会。開会式では福島東の女子野球部員、菅野裕日子(ゆいこ)さん(3年)の先導で各校のナインが堂々と行進した。9連覇の懸かる聖光学院の三浦陸主将(3年)が優勝旗を返還、喜多見薫県高野連会長が「記憶に残る好ゲームが一つでも多く生まれることを期待する」とあいさつした。鈴木正晃副知事らが祝辞を述べ、花沢興一県野球連盟会長が励ましの言葉を送った。
 長沼の高野隆汰主将(同)は「高校野球が始まり100年。戦争や震災を乗り越え、伝統を受け継いできた先輩や野球を続けさせてくれた家族に感謝したい。感謝を胸に笑顔でプレーしたい」と宣誓した。大会は同球場をメーンに福島市の信夫ケ丘球場、白河市の白河グリーンスタジアム、表郷天狗山球場、泉崎村の泉崎さつき公園球場、郡山市の開成山球場、いわき市のいわきグリーンスタジアム、会津若松市のあいづ球場の8球場で行われる。

 福島4番・舘下、もつれた接戦に終止符
 福島は中軸の奮起で福島西を振り切り、6−4で県北勢同士の対決を制した。
 金属バットの快音とともに鋭い打球が左翼線を破った瞬間、歓声と悲鳴が交錯した。4−4の同点で迎えた9回。終盤までもつれた接戦に終止符を打ったのは、強い覚悟を胸に志願して4番に座った福島の舘下滉平(3年)だった。カウント2ボールの3球目。「気持ちで持っていった」と内角の球を振り抜いた。初回には公式戦で自身初という2点本塁打を左翼ポール際にたたき込み、昨秋の支部予選で敗れた福島西に雪辱した。球場入りした時に千葉真佐春監督から告げられた打順は6番だった。「今までは4番だと気負ってしまった。だが、最後の夏にプライドを見せたかった」と首を横に振り決意を示した。
 舘下は双葉町出身。中学1年生の3月、震災に見舞われた。大切な野球道具を自宅に残したまま避難したため、現在は双葉リトルの先輩であり、昨夏に福島の大黒柱として活躍した手塚周さんのグラブやバットで試合に臨んでいる。昨夏は2年生レギュラーとして出場したが、3回戦で最後の打者に終わった悔しさがある。「先輩が見に来てくれた。双葉町の人のためにも頑張りたい」。期待を背負い、集大成の一歩を踏み出した。
(2015年7月10日 福島民友・高校野球ニュース)

       >>>> 《 7月9日の試合結果 》
◎―― あづま球場 ――◎
      福島“中軸奮起” 福島西、福島上回る10安打放つも
 ▽1回戦
福島
3
0
0
0
1
0
0
0
2
6
福島西
0
0
1
1
1
0
0
1
0
4
                                            
 

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