第９７回全国高校野球選手権大会が６日、開幕。９年連続１２度目の出場となる本県代表の聖光学院が開会式で堂々と入場行進した＝阪神甲子園球場

　創設１００年を迎えた第９７回全国高校野球選手権大会は６日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕し、９年連続１２度目の出場となる本県代表の聖光学院をはじめ地方大会を勝ち抜いた４９代表校が参加して開会式が行われた。
　白樺学園（北北海道）から興南（沖縄）まで代表校が北から順に行進。聖光学院は８校目に登場、３万５０００人の観衆が見守る中、堂々とした姿を見せた。第１回大会で優勝した京都二中の流れをくむ鳥羽（京都）の梅谷成悟主将（３年）が宣誓、始球式は早実（東京）時代に１９５７（昭和３２）年の選抜大会を制した王貞治さん（７５）＝プロ野球ソフトバンク球団会長＝が務めた。大会歌「栄冠は君に輝く」（古関裕而作曲）などの演奏には相馬東高３年の山本愛美さんと渡辺佳子さんが参加、球児に負けない力強い演奏を披露した。
　開会式後に１回戦３試合が行われ、中京大中京（愛知）上田西（長野）鹿児島実（鹿児島）が２回戦に進出した。聖光学院は大会第７日の１２日に行われる２回戦第１試合（午前８時開始予定）で２年連続１０度目の出場の東海大相模（神奈川）と対戦する。

　高ぶる聖光学院ナイン
　福島大会の優勝旗を手に行進した聖光学院の三浦陸主将（３年）は「緊張はしなかったが、リハーサルとは雰囲気が違かった」と振り返った。
　聖光学院のプラカードを持った西宮高（兵庫県）の中崎優生さん（２年）から「優勝を目指して頑張ってください」とエールを送られたといい、三浦主将は「甲子園に来る度に戦う覚悟が強まる。適度な緊張感を持って初戦に入りたい」と気持ちを高めた。
　開会式終了後、ナインは開幕試合を観戦。昨夏の甲子園を経験した捕手佐藤都志也（３年）は「（試合を見ていると）甲子園が始まったとの実感が沸く。大観衆の中で野球ができることを幸せに思う」と甲子園独特の雰囲気に浸っていた。
（２０１５年８月７日　福島民友・高校野球ニュース）