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仙台育英・西巻選手が同点演出 夏の甲子園決勝で活躍

仙台育英・西巻選手が同点演出 夏の甲子園決勝で活躍

決勝の大舞台に代打で出場し、左前打を放つ西巻選手=兵庫県西宮市・甲子園球場

 兵庫県西宮市の甲子園球場で20日に行われた全国高校野球選手権の決勝。仙台育英(宮城)の1年生、西巻賢二選手(会津若松市出身)が気を吐いた。東海大相模(神奈川)に敗れたものの、6回1死一塁、代打で登場すると、鋭い打球で左前にはじき返し、同点の場面を演出した。
 西巻選手は首に掛けられた銀メダルを見つめ、悔しさをかみしめた。小学2年で野球を始め、同4年の冬から父光康さん(46)の勧めで、いわき市の軟式野球チーム、小名浜少年野球教室に入団。練習のある土、日曜日は午前4時に会津若松市の自宅を出発し、いわき市に向かった。本人の意向で、仙台育英の中高一貫校、秀光中に進学。3年時に全国中学校軟式野球大会で頂点に立ち、高校でも1年生ながらベンチ入りした。
 「野球になると、目つきが変わる」と母直美さん(46)。応援に駆け付けた両親は「しっかりと大舞台への道を歩んでくれた」と目を細めた。「絶対に優勝して、家族に恩返しをする」と力を込めた西巻選手。親子の強い絆を胸に、背番号15は来年の雪辱を誓った。
(2015年8月21日 福島民友・高校野球ニュース)



 

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