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● 日本一への挑戦 聖光学院9年連続の夏(上) |
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9連覇を達成した聖光学院ナイン=あづま球場
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第97回全国高校野球選手権福島大会で9年連続12度目の優勝を飾った聖光学院。夏の甲子園の9年連続出場は智弁和歌山(和歌山、2005〜12年)を上回り全国で戦後最多となった。聖光学院ナインの歩みを振り返り、県民悲願の「日本一」に向けた可能性を探る。
「心技体の心の部分を引き出すのに苦労した」。決勝を終え、斎藤智也監督が漏らした言葉が象徴的だった。現チームは昨夏の甲子園で県勢43年ぶりの「夏3勝」を挙げた先輩に壮行試合で勝利した世代。個々の能力は例年以上だが劣勢になると表れる精神面の弱さが課題だった。
昨秋の県大会で日大東北に2−3で敗れ、春の東北大会では花巻東(岩手)を相手にミスが重なった。選手はミーティングを重ね、ここ一番での執念と集中力を見せる伝統の「聖光野球」を見つめ直した。
福島大会は6試合のうち4試合で初回に3点以上を先制。立ち上がりに畳み掛ける攻撃力やリードを守りきる試合巧者ぶりが際立った。2、3回戦と準々決勝は点差が開いても貪欲に得点を求める姿勢を崩さなかった。4回戦は郡山の軟投派左腕に苦しんだが、無失策の守備で最少失点に抑え、相手のミスに乗じて競り勝った。準決勝も福島工の軟投派左腕に手こずったが、敵失や連打を絡め快勝した。
決勝の日大東北戦は初めて先制を許したが、2回に打者3人わずか10球で2点を奪い、9連覇を手繰り寄せた。試合を重ねるごとに勝利への執念が一つ一つのプレーに表れる、選手の心の成長が見て取れた。
(2015年7月28日 福島民友・高校野球特集)
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