スピードアップを目的とした練習に取り組んだ（左から）渡辺、新田＝伊豆ベロドローム

　ロンドン五輪自転車競技トラック日本代表は２５日、静岡県伊豆市にある日本初の屋内板張りトラック「伊豆ベロドローム」で強化合宿を公開。男子トラック代表、渡辺一成（小高工高卒）と新田祐大（白河高卒）＝いずれも日本競輪選手会＝の県勢２人は、精力的に練習に取り組んだ。
　両選手は地元で開かれた壮行会に出席、再び強化合宿地の同市に集結した。オートバイを追走し、スピードに磨きを掛けるメニューなどを盛り込んだ練習を約２時間こなした。
　５月１日の代表発表後、通常よりもトラック練習の本数などを増やし、負荷を掛けたメニューに取り組んだ日本代表。松本整監督は「これから仕上げに入っていく段階。調子が良すぎても困る。想定の範囲内で練習は進んでいる」と調整の順調さをうかがわせた。
　県勢２人も松本監督と同じ見方。「疲労が出ている段階だが、ステップアップしている」と渡辺。新田も「疲れはあるが、まずまずの状態」と語った。日本代表は７月上旬まで国内で調整。７月３日には各国の五輪代表が集うドイツでの国際大会に出場し、レース感覚を養う。
（２０１２年６月２６日　福島民友ニュース）