渡辺選手、ケイリンに懸ける 自転車・チームスプリント
自転車男子トラックは第7日の2日、チームスプリントを行い、アテネ以来2大会ぶりのメダル獲得を狙った日本は予選を通過。1回戦は予選1位の英国に敗れ、8位入賞となった。2走渡辺一成選手(28)=双葉町出身、小高工高卒=は同郷の新田選手がつくった流れを引き継いだ。1走がつくったスピードを加速させ、安定した速度をつくり出す2走。渡辺選手は「バトン」を受け、懸命にペダルを踏んだ。
渡辺選手の実家は東京電力福島第1原発から約2.5キロにあり、家族は県外に避難している。「被災している中での応援は励みになる。応援してくれる人の思いも一緒に走るつもり」。結果は悔しいものとなったが、新田選手の思いも受け継ぎ、ケイリンで故郷への思いを表現する。
(2012年8月4日 福島民友ニュース)
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