鮫島選手「背中押してもらった」 サッカー女子
「マリーゼで支えてもらった人たちに激励の言葉をもらい、自分の力になった。背中を押してもらい、ここまで戦うことができた」。鮫島選手は、マリーゼ時代に親交を温めた人たちに言葉を送った。
原発事故でマリーゼは活動を休止。苦悩を抱えながらも声援を受け、米国プロリーグ、フランスリーグで経験を積み、日本代表の「不動の左サイドバック」と評されるまでに成長した。しかし、本県とマリーゼのことは忘れることなく戦ったきた。その歩みは長く苦悩の日々だったが、「本当にたくさんの人たちが『感動した』との言葉をくれる。つらさは全くなかった」と打ち明けた。
ブログなどを通して本県から応援メッセージが届いたという。「月日がたっても変わるものはない。あのことがあってから、ずっと変わらない気持ちを持っている」。鮫島選手は目を潤ませながら本県への思いを振り返った。
帰国後は、マリーゼから移管された、なでしこリーグ2部に当たるチャレンジリーグの「ベガルタ仙台レディース」でプレーすることが決まっている。「マリーゼで一緒だったメンバーとまたやることができる。福島の方たちも見てくださると思うので、自分がプレーすることで恩返しできればと思う」と仙台での活躍を誓った。
(2012年8月11日 福島民友ニュース)
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