丸山選手「福島からの応援力に」 サッカー女子
万感の思いがあった涙だったろう。昨年のロンドン五輪アジア予選で右膝靱帯(じんたい)を損傷し、厳しいリハビリを乗り越えてつかんだ3度目の五輪の舞台。丸山選手は、後半残りわずかな時間で登場。持ち味とするドリブルで得点を狙ったが、無情にも終了のホイッスルが鳴り、大粒の涙を流した。
先発メンバーではなく、「スーパーサブ」としての役割が求められた今大会。「なかなか試合に出られなかったが、北京五輪、W杯とつながって獲得できた銀メダル」と胸を張った。
昨年7月に佐藤雄平知事に優勝報告に訪れた際、丸山選手は原発事故で避難を余儀なくされた富岡高女子サッカー部など子どもたちと懇談し、「時間をつくってまた来たい」と話していた。
思いを寄せる本県に向けて「福島に住んで、福島の人たちの応援が力になった。福島のために頑張ろうという思いもあってつかんだ銀メダル。福島に行って、福島の人たちにメダルを掛けたいと思っている」と来県を約束した。
(2012年8月11日 福島民友ニュース)
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