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いつか…あの舞台に 胸躍る五輪視察団・本県中学生5人
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視察団のユニホームに身を包んだ三星君(左)と後藤君
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日本オリンピック委員会(JOC)が東日本大震災の被災地復興支援の一環で行うソチ冬季五輪視察団は16日、現地に向けて出発する。本県からはアルペンスキー、スピードスケートに励む中学生5人が参加する。「いつかは同じ舞台に立ちたい」。五輪で戦う選手の姿を観戦し競技力向上に結び付け、被災地から五輪の舞台に大きく羽ばたくことを思い描いている。
後藤君、三星君、被災地代表で感謝を胸に
アルペンスキーの後藤駿弥(としや)君(若松二中2年)と三星瑠維(るい)君(同1年)は会津若松市の東山スキースポーツ少年団に所属。震災を経験し、当たり前の生活が送れることのありがたみを感じた2人は、競技への取り組み方にも変化が表れたという。選考の際に高い評価を得た作文には「スキーへの思い、指導者や人に感謝をする気持ち」「今も競技を続けている祖母の勧めでスキーを始めたこと。将来どんな選手になりたいか」といったスキーに懸ける熱い思いを等身大の言葉でつづった。見てきたこと、感じたことを素直に伝えるために、被災地の代表としての心構えを持ち、ソチへと飛び立つ。
増子さん、秋山さん、黒沢さん、一流選手の技術に学ぶ
スピードスケートの増子楓佳(ふうか)さん(熱海中2年)、秋山光希(みつき)さん(喜久田中1年)、黒沢萌恵(もえ)さん(郡山五中1年)の3人は「憧れの舞台を実際に見ることができてうれしい」と期待に声を弾ませる。3人は震災前から郡山スピードスケートクラブに所属し、郡山市のスケート場で切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習に励んできた。
増子さんは「腰の低さや足さばきを実際に見て、自分の滑りに取り入れたい」、黒沢さんは「一人一人の選手をしっかり観察して、良いと思った部分を練習に生かす」と意欲満々。秋山さんは「他競技の観戦からもスケートに生かせる技術があると思う」と積極的な姿勢で視察に臨む。
(2014年2月8日 福島民友ニュース)
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