練習重ねた南郷から声援 平野兄弟支えた酒井さん涙「ありがとう」

平野歩の金メダル獲得に大宅宗吉町長(右)と万歳で喜びを分かち合う酒井さん
平野歩夢が小学生時代に練習を重ねた南会津町の会津高原南郷スキー場ではパブリックビューイング(PV)が行われ、金メダルが決まると会場は歓喜に包まれた。当時平野歩や弟海祝(かいしゅう)を同スキー場などで支援していた同町の酒井喜憲さん(75)は「本当にご苦労さま。そしてありがとう」と目頭を押さえた。
同スキー場のハーフパイプ整備に長年携わってきた酒井さんは、練習するスノーボーダーの生活をボランティアで支えてきた。兄弟も酒井さんが支援するボーダーで、家族ぐるみで交流のあった2人は、酒井さん宅に寝泊まりしながら練習に打ち込んでいた時代もあったという。その後も活躍を追い掛けてきた酒井さんは、夢の舞台で成長を続ける2人の雄姿に2本目のスタートから涙をこらえ切れなかった。酒井さんは「帰国したら直接会ってお礼が言いたい。これからも世界で活躍を続けてほしい」と孫を応援するかのようにほほ笑んだ。
屋外に設けられた会場では地元関係者のほか、スキー場の利用者らが競技を見守った。町と協力してPV会場を設営した同スキー場支配人の星秀則さん(60)は「心からうれしい。平野選手の金メダル獲得でスキー場も一層盛り上がってくれれば」と期待を膨らませた。千葉県から家族で訪れたという片平敦士君(7)は「(平野選手は)エアの高さがすごかった。もっとスキーやボードがうまくなれるよう頑張る」と笑顔だった。
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