女子1000・高木美帆「金」 トレーナー門馬さん「誇りに思う」

 
北京冬季五輪に帯同して選手のパフォーマンス向上を支えている門馬さん(左)(本人提供)

 北京冬季五輪第14日の17日、スピードスケート女子1000メートルは前回平昌(ピョンチャン)五輪3位の高木美帆(27)=日体大職=が1分13秒19の五輪新記録で優勝した。前回の団体追い抜きに続く金メダルで個人種目では初めて。

 「念願の個人種目金メダルを誇りに思う」。17日の北京冬季五輪スピードスケート女子1000メートルで優勝した高木美帆の奮闘の背景には、南相馬市出身のトレーナー門馬崇文さん(47)=福島大卒=の手厚いサポートがあった。今大会5種目に出場し、この日が7レース目と過酷なスケジュールを戦い抜いた末の栄冠に、門馬さんは共に歓喜を分かち合った。

 日本スポーツ協会公認アスレチックトレーナーの資格を持つ門馬さんは、バンクーバー大会から4大会連続で選手団入りしている体調管理の専門家だ。今大会は新型コロナウイルスの影響がある中でも、選手のトレーニングや体のケアを担当し、ベストパフォーマンスを引き出している。

 門馬さんから見て、この日の高木美は「(体力的に)空っぽだった」という。五輪新記録での金メダル獲得を会場で見届け、福島民友新聞社の取材に対し「全てを出し切った姿を誇りに思う」と興奮冷めやらぬ様子で語った。スピードスケート競技は19日まで種目が行われる。「選手が実力を発揮できるよう自分の役割を果たすだけです」と門馬さん。最後まで日本代表の活躍に貢献する覚悟だ。

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