「冬のパラスポーツ知ってほしい」 日本選手団副団長・桜間裕子氏

4日に開幕する北京冬季パラリンピックの日本選手団に日本パラリンピック委員会(JPC)女性スポーツ委員会の桜間裕子副委員長(49)=元湯本高教諭=が副団長として参加し、新型コロナウイルス禍での選手団運営の中核を担う。
桜間氏は、北京夏季五輪を控えた2007年、五輪やパラリンピックとの関わりを求めて北京に留学した。半年間の語学留学を終えた08年2月、友人の紹介でJPCでの勤務を始めた。
「恥ずかしながら、最初は何を言っているのか全く分からなかった」。身を投じたパラスポーツの世界は、障害に応じてさまざまなルールが存在、当時の桜間氏にとって未知の領域だった。ただ、パラ水泳の練習を見学するとすぐに魅了された。自身も競泳選手として活躍しており、障害者が泳ぐ姿に「どうしたら選手が泳げるか勝手に想像していた」。その後も現場での活動を通して知識を吸収、同年の北京パラリンピックに選手団総務として加わった。
昨夏の東京パラリンピックでは車いすバスケットボール男子が初のメダルを獲得するなど、国内でパラスポーツの機運が高まった。桜間氏も「日本のパラスポーツにとって大きな変革だった」と振り返る。
昨夏の興奮から約半年、冬季パラスポーツの祭典が始まる。「冬のパラスポーツを多くの人に知ってもらうことが、パラスポーツ全体の活性化につながる」。自国で宿った機運を高めるため、選手団運営に心血を注ぐつもりだ。
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