福島西、延長10回決めた「16強」 学法福島に昨夏雪辱6-3
福島西が学法福島を6―3で下し、18年ぶりに16強入りした。
福島西が昨夏の3回戦で苦杯を喫した学法福島を破り18年ぶりの16強入り。延長で決勝打を放ち勝利の立役者となった加藤大智(3年)は「うれしかった」と頬を紅潮させた。
立ち上がりを狙われ初回に先制点を許したが、2回以降はスコアボードに0を並べる力投で味方の援護を待った。チームは6回まで相手投手を打ち崩せず苦しい展開が続いたものの、7回に逆転に成功。しかし、マウンドを託した2番手吉田陽人(3年)が失点し、延長にもつれこんだ。
延長10回1死一、三塁で巡ってきた打席。「陽人を助けてあげたい」と、加藤は真ん中に甘く入った直球を振り抜いた。夏の大会までの1カ月間、朝晩で計1000本の素振りを欠かさなかった成果が形となった。
今大会、土壇場での勝負強さが光る福島西ナイン。次は第3シードの光南戦だが、加藤は「簡単に勝たせてくれる相手ではないが泥臭く戦って勝ちたい」と意気込む。快進撃を続ける福島西の夏はまだまだ終わらない。