機動力光る福島商17安打12点 大河内好投「死ぬ気で臨んだ」

 
【平工―福島商】6回を2失点と好投した福島商の大河内=あいづ球場

 両チーム合計29安打が飛び交った打撃戦は、計8盗塁と機動力を見せつけた福島商が12―7で平工を下した。

 「3年間をぶつけてこい」。福島商の渡辺真也監督が2年連続の4強進出が懸かったマウンドを託したのは3年生の大河内陸だった。「死ぬ気で臨んだ」と6回を2失点の好投。ピッチングでチームに勢いを与え、勝利を呼び込んだ。

 4回戦の須賀川戦。6回の先頭から登板したが、連続四死球や安打を与え満塁のピンチを招いただけで1死も取れず降板した。「悔しかった。前回は自分に負けた投球だった」と大河内。悔しさを胸に試合後、改めて自分の投球フォームを見つめ直した。3点の援護をもらった2回、四球で出した走者を平工の落合晃輝(3年)の適時打でかえされたが「逆に気持ちが引き締まった」と、3回以降は得意のスライダーと伸びのある直球で、安定した投球を披露した。大河内の好投に応えるかのように打線は17安打で12点を奪い、春の県大会準優勝の貫禄を見せつけた。

 好投にも「次に負けたら意味がない。今日の投球を強豪相手にもしていきたい」と大河内。自信を取り戻した左腕が次戦での活躍を誓った。

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