帝京安積『サヨナラ』...一進一退の攻防を制す 白河実に6-5

 
【白河実―帝京安積】サヨナラ打を放ち、仲間の元に駆け寄る帝京安積の佐久間稜(中央奥)=白河グリーンスタジアム

 第101回全国高校野球選手権福島大会第2日は11日、白河市の白河グリーンスタジアムなどで1、2回戦9試合が行われ、帝京安積が白河実に6―5で9回サヨナラ勝ちした。初戦で2年連続同じ顔合わせとなった安積―郡山商の対決は、7―6で安積に軍配が上がった。福島東は福島に6―0で快勝し、県北勢対決を制した。第3日の12日は4球場で1、2回戦9試合が行われる。

 帝京安積2年・佐久間、殊勲の一打

 帝京安積の勝利への執念が上回った。「先輩と1試合でも多く野球がしたい」。5―5で迎えた最終回。佐久間稜(2年)の熱い思いが宿ったバットから試合を決めるサヨナラ打が生まれた。

 チームが同点に追い付かれても、焦りの気持ちは湧いてこなかった。「ここで打ったらヒーローになれる」。そう自身に言い聞かせて打席に立つと、狙っていたという直球をセンター方向にはじき返し、終盤まで息詰まる接戦に終止符を打った。

 大会前から同じく2年の植田椋真と「3年生を支えていこう」と誓い合い、初戦からその言葉通りの活躍。溝井修一監督も「よくやってくれた」とたたえた。「このまま決勝まで行くつもり。自分がチームを引っ張る気持ちでがんばりたい」と佐久間稜。接戦を制したチームが勢い付き始めた。

 【7月11日の試合結果】夏の全国高校野球福島大会・第2日

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