甲子園の勝利...恩師超えならず勇退 郡山東・六角監督が最終戦

 
選手に指示を出す郡山東の六角監督

 いわき市で13日に行われた全国高校野球選手権福島大会2回戦で敗れた郡山東。チームを指揮した六角孝夫監督(59)はこの試合を最後に勇退する。

 学法福島監督として1983(昭和58)年に指導者人生をスタートさせ、その後、福島商でコーチ、田村などで監督を務めた。

 選手のころ、指導を受けたのは磐城の一員として甲子園で準優勝した宗像治さん。打球が見えないような明るさの中でノックを受け「心の目で見ろと指導された」と振り返る。「見えないと思ったら先はない。諦めるのではなく、方策を考えろということ」。それが自身の指導法などに生かされている。

 相手は第1シードの東日大昌平。「緩い球を打たせるように」と指示したが、力及ばずに敗戦した。指揮官としても甲子園で勝利した恩師を超えることはできなかった。

 「選手を甲子園に導くことはできなかったが、我慢して最後までやり通すことは教えられたかな」。これからも何らかの形でチームをサポートしていくことを口にし、六角監督は高校野球に別れを告げた。

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