若松商、福島成蹊に『雪辱』コールド 「先輩の夏を取り返す」

 
【福島成蹊―若松商】6回を3安打2失点に抑えた若松商の荒井=あいづ球場

 6回に打線が爆発した若松商が福島成蹊を13―2で破った。若松商は初回に2点を先制。1点リードで迎えた6回には、弓田の本塁打など打者一巡の攻撃で一挙10点を奪い、試合を決めた。福島成蹊は6回に2点を返したが、力尽きた。

 昨夏初戦で敗れた相手を6回コールドで下し、若松商が雪辱を果たした。「先輩の夏を取り返したかった」。昨年に続き先発した荒井駿成(3年)は「しっかりと腕を振って投げられた」とやりきった表情を浮かべた。

 昨夏の対戦では7回2/3を投げ5失点、終盤に逆転を許し敗れた。「試合後の先輩の『ありがとう』の言葉が忘れられなかった」。悔しさをばねに、動画投稿サイトなどでボールの握りを研究し、新たに2種類の変化球を身に付けた。5回2死まで安打を許さない好投。「ノーヒットを意識してしまった」と6回には2点を失ったが、「外の低めが良く決まった」と10個の三振を奪った。

 この日の応援スタンドには、昨年一緒に戦った先輩の姿もあった。「勝利を届けられてうれしかった」と荒井。6回に2点本塁打を放った弓田羅偉(3年)も「(荒井は)なくてはならない存在」と厚い信頼を寄せる。大きく成長したチームの大黒柱が、チームをさらに上に押し上げる。

 【7月14日の試合結果】夏の全国高校野球福島大会・第5日

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