仲間に届け『全力エール』 けがで欠場コーチャー「最高の夏」

 
【福島商―会津学鳳】会津学鳳が5連続安打で4点を追加した六回、スタンドへ向け笑顔でガッツポーズする五十嵐慎=ヨーク開成山スタジアム

 ナインを、ベンチを、そして応援席を、背番号8の三塁コーチャーがもり立てた。郡山市のヨーク開成山スタジアムで15日に行われた第101回全国高校野球選手権福島大会2回戦。1週間前のけがで、欠場を余儀なくされた会津学鳳の五十嵐慎治(3年)は笑顔でグラウンドにいた。

 中堅手で出場した練習試合、打球を後ろ向きで追う途中、フェンスに激突した。右脚の打撲などで全治1カ月の診断。「すごく色々なことを考えた。でもみんなのために全力を尽くすしかない」。迷う時間はなかった。

 松葉づえが必要だが、コーチャーズボックスでは右足を少し浮かせて、グラウンドに立った。試合は中盤までに8点のリードを許す苦しい展開。しかしチームは六回に連続安打から反撃に出る。「初球からいけよ」。アドバイスを送った長沼巽美(1年)が初球をとらえる。この回、4打者連続安打となる二塁打。左中間でコンビを組んでいた後輩の活躍に、塁上の本人に負けないぐらいの笑顔を見せた。

 「とにかく盛り上げたい」と、好機にはグラウンドを背に応援席にもガッツポーズ。スタンドからも、「慎治がんばれよ」と声が飛んだ。

 敗戦後は仲間に肩を支えられ、応援席へあいさつに向かった。「仲間に今まで一緒に戦ってくれてありがとうと言いたい。自分にとって間違いなくいい夏。最高でした」

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