東日大昌平接戦!延長10回サヨナラ 好走塁...練習は裏切らない

 
【東日大昌平―白河旭】延長10回裏東日大昌平2死二塁、佐藤の中安打でサヨナラのホームに滑り込む二走森(左)、捕手藤田玲=いわきグリーンスタジアム

 リードを奪われても食らいついた東日大昌平が、延長10回サヨナラで白河旭との接戦を6―5で制した。1点を追う東日大昌平は8回に近藤の犠飛で追いつくと、10回2死二塁から佐藤が中前打を放ち、二走森が生還した。白河旭は6回の4点で一時逆転したが、8回以降は無得点に終わり、相手を突き放せなかった。

 1点を争う接戦を制したのは第1シード東日大昌平だった。延長10回裏、2死二塁から佐藤凱(3年)のやや浅めの中前打で、二走森翼空(同)が果敢に本塁を狙い、サヨナラの決勝点を演出。森は「絶対、生還できると確信していた」と会心の笑みを浮かべた。

 「この当たりならいける」。前進守備を敷いた白河旭の中堅手菊地海斗(同)はバックホーム体勢。しかし、試合前のシートノックで菊地の送球を観察していた森には確信があった。

 三塁コーチャー四家虹太朗(2年)の「ストップ」の指示に目もくれず、普段の練習通り、三塁ベースを左足で強く蹴ると全力で本塁に突っ込んだ。

 逆転を許した6回には敗北が頭をよぎったが、伊藤博康監督の「やってきたことを信じろ」との言葉で弱気は吹っ飛んだ。決勝点をもぎ取った好走塁も「どこよりも練習を頑張ってきた成果」と胸を張る。厳しい試合を乗り越えた自信を胸に、悲願の初優勝にまた一歩近づいた。

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