「ベスト4」27日激突!東日大昌平vs日大東北、聖光学院vs光南

 
10年ぶりの決勝進出を目指す東日大昌平

 第101回全国高校野球選手権福島大会第12日は27日、いわき市のいわきグリーンスタジアムで準決勝2試合が行われる。第1試合は初優勝を目指す第1シード東日大昌平と16年ぶりの優勝を狙う第4シード日大東北、第2試合は13連覇の懸かる第3シード聖光学院が、ノーシードから勝ち進む光南と対戦する。第1試合は午前9時、第2試合は同11時30分から。決勝は同球場で28日午前11時から行う。

 【 組み合わせ 】第101回全国高校野球選手権福島大会

 悲願の優勝に向け、出場81校75チームの中から勝ち上がった東日大昌平、日大東北、聖光学院、光南の4チームの戦力を分析する。

 両エースの投手戦か

 東日大昌平は全試合先発の菊地雅久斗(3年)の登板が濃厚。日大東北エース磯上航希(同)との投手戦となるか。直近の春の県大会は、東日大昌平が先行し逃げ切った。先制点が試合の流れを決めそうだ。

 【東日大昌平】2009(平成21)年以来、10年ぶりの準決勝進出。聖光学院などの強豪校を次々と破り、春を制した勢いはこの夏も健在だ。
 盗塁など機動力を絡めた攻撃が持ち味。全4試合で先制点を奪い、1試合平均7.5得点、チーム打率は3割2分5厘を記録。増子颯(3年)、水戸部稜希(同)、荒川楓(同)が打率4割台と好調だ。
 投手陣は防御率1.16のエース菊地雅久斗(同)が4試合で先発し、計4人が登板。4試合中3試合を継投で勝ち上がった。今後も継投のタイミングが勝利の鍵を握る。

 【日大東北】4試合中3試合で2桁得点を記録、堅実に勝利を積み重ねてきた。16年ぶりの大会制覇を目指す。
 毎試合2桁安打を記録し、4試合で48安打40得点。うち3試合では打者一巡の集中打で大量得点を奪い、試合の主導権を握ってきた。チーム最多、7打点の印南裕斗(2年)が打線をけん引する。
 投手陣は4人が登板し、継投策で勝ち抜いてきた。毎試合登板のエース磯上航希(3年)は、同支部対決となった準々決勝で9回を完投した。粘投が持ち味のエースの出来が勝敗を左右しそうだ。

 王者・聖光学院に挑む光南・国井

 34得点と打力が目立つ聖光学院に対し、ノーシードから接戦を勝ち上がった光南には勢いがあり、好ゲームが期待できる。光南の2年生エース国井飛河が聖光打線を抑えられるかが試合の行方を左右しそうだ。

 【聖光学院】2回戦敗退した春の県大会から一皮むけた。4試合中3試合をコールド勝ちと盤石な試合運びで勝ち上がり、夏13連覇も視野に入ってきた。
 チーム打率は3割9分1厘。長打だけでなく、足も絡めて守備を揺さぶるなど得点パターンは多彩。中でも1番打者の小室智希(3年)は15打数8安打8打点と活躍が光る。
 鍵を握る投手陣は3試合登板の佐藤楓真(同)が柱。準々決勝で好リリーフを見せた箱山直暖(2年)、エース須藤翔(3年)も控える。12連覇の経験も力になりそうだ。

 【光南】学法石川、ふたば未来とシード校を立て続けに破り4強入り。13年ぶりの甲子園出場に向け、勢いに乗る。
 チーム打率は3割4分1厘。つながりが良く、下位打線からも得点を狙う。石森啓梧(3年)は打率4割7分4厘、8打点とチーム2冠王。柏村大樹(同)と渡部路夢(同)も打率4割台と好調を維持する。
 国井飛河(2年)と金沢翔太(3年)の2投手で勝ち上がった。金沢は防御率0.75と抜群の安定感、準々決勝のリリーフ登板では6回無失点の快投で逆転勝利につなげた。4試合で3失策と堅守も光る。

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