日大東北『執念』突破!東日大昌平に2-1 甲子園へあと1つ

 
【日大東北―東日大昌平】7回表日大東北1死満塁、印南が勝ち越しのスクイズを決める=いわきグリーンスタジアム
準決勝
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 いわきグリーンスタジアムで27日に行われた第101回全国高校野球選手権福島大会準決勝。日大東北は春の優勝校の東日大昌平を2―1で破り決勝に進出した。聖光学院と日大東北の決勝での対戦は4年ぶり。

 終盤に勝ち越した日大東北が1点のリードを守り、東日大昌平との接戦を制した。日大東北は7回1死満塁から印南のスクイズで勝ち越し。投げては2番手磯上が5回を2安打無失点に抑える好救援で、流れを渡さなかった。

 監督直伝!日大東北・印南、ここぞの『必殺技』

 日大東北の粘りが決勝への扉をこじ開けた。1点を争う投手戦で7回にスクイズで決勝点。春の県大会準決勝で5―11と大敗した東日大昌平に、夏の同じ舞台で借りを返した。

 互いに1点ずつを加え、追加点を奪えぬまま迎えた終盤7回。日大東北はこの回代わった2番手投手を攻め、1死満塁。ここで打席に立った印南裕斗(2年)に宗像忠典監督がサインを送った。「スクイズを考えろ」

 「スクイズは自分も頭にあった」という印南。ただバントは余り得意ではなかった。練習試合ではよく打ち上げ、新チーム当初は宗像監督からも直接指導を受けるほど。夏の本番に向け、朝の練習前や打撃練習でも欠かさずに繰り返してきた。

 1球目はボール。それを見送って優位に立った。「次はストライクがくる」。そう踏んだ印南は2球目にバットを出す。球威に押されて球は少し浮いたが、うまく一塁側に転がった。この間に三走が生還。自らはアウトになったが、ここぞという場面で決めて見せた。

 中1日のエースを継投のマウンドに送り出し、総力戦で虎の子の1点を守り抜いた。16年遠ざかる夏の頂へ。名門がいよいよ勝負の戦いを迎える。

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