宿命の対決!王者・聖光学院が制す 紙一重...日大東北に1-0
高校野球の「福島2020夏季大会」は23日、試合が再開され、県内5球場で2回戦10試合が行われた。第3日の注目は昨夏の福島大会決勝と同一カードとなった聖光学院―日大東北戦。8回に1点を挙げた聖光学院が1―0で勝った。
両雄の激突は8回に勝負がついた。聖光学院が1点差で勝利をもぎ取った。昨年夏の決勝カードが初戦で実現し、注目を集めた対決。拮抗(きっこう)した戦いは予想できない幕切れとなった。
8回2死一、三塁の場面だった。6番小野大輔(3年)が打席に立った。エース舘池亮佑(同)の好投を捕手として支え、打撃での援護を誓っていた。小野は左右にファウルを飛ばし、粘り続けた。勝負の分かれ目は8球目。センター方向に打ち返した。「打った瞬間はきわどいかと思った」
日大東北の遊撃手柳沼新汰(同)が転がる打球をグラブに収めたが、二塁を踏まれる前に一走小林聖(同)が走り込みセーフに。三走藤原楓凡(同)はその間に本塁で走り込み、両手を上げながら塁上でほえた。
これまで何度も激闘を演じてきた日大東北を下した聖光学院。斎藤智也監督は「1点差の試合の中にいろいろな勉強があった。このチームが強くなる可能性を得た1勝」とライバルとの一戦を振り返った。この夏も聖光学院が終盤での勝負強さを発揮した。