名将・佐々木のゲキ!燃えた学法石川 7回・会津工から逆転弾

 
【会津工―学法石川】7回裏学法石川1死二、三塁、3点本塁打を放ち、生還した二走川崎〈9〉と喜びを分かち合う茨木=白河グリーンスタジアム

 福島市の信夫ケ丘球場などで23日に行われた夏季高校野球大会第3日。聖光学院や学法石川など実力校が3回戦に駒を進めた。第4日の24日は、いわき市のいわきグリーンスタジアムなど5球場で2回戦9試合が行われる。

 「なんとしても(佐藤)日翔を助けたい」。学法石川の3番茨木響也(3年)の奮闘するエースへの思いを乗せた打球は7回、左翼スタンドに吸い込まれた。勝利を引き寄せる逆転3点本塁打。この一打にナインが沸いた。

 2点をリードして迎えた7回の守備。スクイズや安打で一挙3点を失い、逆転を許してしまった。茨木はマウンドで奮闘するエース佐藤日翔(同)に「信じて投げろ」と声を掛け続けた。

 下を向くナイン。「ここで負けるのか」。火を付けたのは佐々木順一朗監督のひと言だった。ナインは息を吹き返し、茨木も「なにくそと目が覚めた」。

 逆転を遂げた7回の攻撃は、無死一、二塁の好機から。佐々木監督が選手を呼び「ここが勝負だぞ」と声を掛けると、2番佐藤比呂人(3年)が犠打を決めた。

 最後の仕上げは茨木の一打だった。「後ろの日翔につなげれば大丈夫。初球を絶対振る」。真ん中高めに浮いた直球を振り抜き、上がった打球は大きな放物線を描いた。派手な逆転劇で初戦を制した学法石川。スカイブルーの快進撃を予感させた。

 【7月23日の試合結果】福島2020夏季高校野球大会・第3日

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