福島工「アイツのために」 負傷に奮起!福島商を延長10回下す

 
【福島工―福島商】10回表福島工2死二塁、敵失で生還した走者を迎える鈴木(左から3人目)ら=信夫ケ丘球場

 福島2020夏季高校野球大会第7日は1日、いわき市のいわきグリーンスタジアムなどで4回戦8試合が行われ、福島工と福島商の対戦は延長10回タイブレークの末、7―3で福島工が勝利した。

 一枚岩となった福島工が同地区対決を制した。「チームでつかんだ大勝利」。福島工の捕手石川奏斗(3年)は喜びを爆発させた。

 勝利のシナリオは試合前から始まっていた。先攻後攻を決めるじゃんけんに勝った主将霜山雄輝(同)は先攻を選択。「(緊張する)タイブレークを先攻で臨めたのは大きかった」。半沢幸祐監督は冗談交じりに霜山の強運を勝因に挙げた。

 だが、試合は追う展開。先制を許した福島工をさらにハプニングが襲った。5回裏、三塁手鈴木颯汰(同)が三塁上のクロスプレーで頭部を負傷、救急車で搬送された。鈴木は昨秋はレギュラーではなかったが、スタメンを勝ち取った「努力の人」でチームの元気印だった。

 「(鈴木)颯汰のために負けられない」―。6回1死一塁、打席に向かう途中で聞こえた救急車のサイレンに4番石川は奮起。左翼線を破る同点適時二塁打を放ち主砲の意地を見せると、8回裏1死満塁のピンチでは、相手のスクイズを察知してボールを外し、併殺で切り抜けるリードも光った。

 終盤、治療を終えた鈴木が戻るとベンチの雰囲気は最高潮に。鈴木も10回に得点を奪う度に、仲間と喜びを分かち合った。「今日ほどチームが一丸になったことはない」と石川。団結力を増した福島工の"特別な夏"はまだまだ終わらない。

 【8月1日の試合結果】福島2020夏季高校野球大会・第7日

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