「4強」激突!5日・郡山で準決勝 福島2020夏季高校野球大会

 

 福島2020夏季高校野球大会第9日は5日、郡山市のヨーク開成山スタジアムで準決勝2試合を行う。第1試合(午前10時開始予定)は互いにノーシードから勝ち進んだ光南と須賀川が対戦、第2試合(午後2時開始予定)は第3シード福島成蹊と昨年まで夏の全国高校野球選手権福島大会13連覇の聖光学院が激突する。

 聖光、屈指の勝負強さ

 【聖光学院】聖光学院は勝負強さを発揮し、強豪ぞろいのブロックを勝ち上がった。昨夏の決勝で対戦した日大東北との初戦を1点差で退けると、準々決勝も1点を争う磐城との接戦を制した。

 投手は2人が先発、4試合5失点と安定する。右横手投げのエース舘池亮佑(3年)を軸に、直球で押す小松優都(同)が控える。4試合1失策と守備も堅い。

 チーム打率は3割2分4厘。好機を逃さず、1試合平均5四球と選球眼にも優れる。その中で特に好調なのが唯一の2年生で3番を打つ坂本寅泰。打率は5割8分3厘を誇る。

 成蹊、カギ握る先制点

 【福島成蹊】福島成蹊は4回戦、準々決勝と1点差の接戦を制して勝ち上がった。「夏の県大会」は初4強入りと勢いに乗る。

 右横手投げのエース松本元気(3年)は4試合全てで先発し、防御率も1.35と安定する。丁寧にコーナーを突く投球スタイルで、試合を重ねるごとに調子を上げている。

 4試合中3試合で先制点を奪い、先行逃げ切りが必勝パターン。チーム打率は3割1分5厘で、長打力のある4番西脇空也(同)が打線をけん引する。西坂尊(同)は下位ながら打率4割6分7厘と勝負強い。

 光南、堅守からリズム

 【光南】公立の雄。光南は初戦の2回戦で第1シード学法福島を破り、一躍優勝候補に名乗りを上げた。4試合で3失点と投手を中心に守備から試合の流れをつくる。

 昨夏からエースナンバーを背負う国井飛河(3年)は経験十分で、切れの増した直球で空振りを量産する。20回を投げ28奪三振、被安打5の無失点。大黒柱として先発、中継ぎを問わず安定した力を発揮する。

 投手もこなす4番矢田部巧(同)は14回を投げて3失点。打撃も打率4割6分7厘、7打点と投打に活躍。捕手佐藤寿樹(同)も勝負強い。

 須賀川、勢いづく打線

 【須賀川】須賀川は準々決勝で第4シード東日大昌平にコールド勝ちし、決勝進出へ向けて勢いに乗る。
 1番有我朝陽(3年)は毎試合安打で打率はチームトップの4割5分5厘。北沢龍也(同)は、準々決勝で3打数3安打とここにきて調子を上げてきた。チーム打率は2割6分5厘で、4試合18犠打は4校で最多だ。好機を着実に得点につなげる。
 投手陣は横手投げのエース千代真光(同)と、有我の二枚看板。千代は走者を背負っても落ち着いて後続を打ち取る冷静な投球が光る。

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