エースは打たれぬ!光南・国井が完璧救援 須賀川に7-0快勝

 
【光南-須賀川】6回から登板し無安打に抑えた光南のエース国井=ヨーク開成山スタジアム
準決勝
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 高校野球の「福島2020夏季大会」第9日は5日、郡山市のヨーク開成山スタジアムで準決勝2試合が行われ、ノーシードの光南が須賀川に7―0で快勝した。光南は4年ぶり決勝進出を決めた。

 校歌の演奏が終わると歓喜の光南ナインがスタンドに向かって走りだした。「大会が決まった時から目標にしていた。ようやくここまで来た」。ナインの中でエース国井飛河(3年)の笑顔がひときわ輝いた。

 国井の快投はこの日も止まらなかった。6回から登板、直球とチェンジアップを効果的に織り交ぜて被安打ゼロ。今大会の無失点イニングは連続24回となり、一度も本塁を踏ませていない。渋谷武史監督も「存分に持ち味を発揮している」とエースの力投をたたえた。

 昨年夏から背番号「1」を背負う国井は、昨年夏の準決勝で、聖光学院に敗れて「実力不足」を痛感。変化球の球種を増やし、1週間に3回の筋力トレーニングで直球の球速は約10キロ上がり、最速130キロ中盤に。自信がなかった直球がこの夏は「自慢の武器」。この試合も最後の打者をその直球で三振に仕留めてみせた。

 甲子園につながらない今大会。チームは二つの目標に掲げた。「3年生32人全員ベンチ入り」は達成し、もう一つの「県制覇」まであと一歩に迫った。

 国井のグラブには「一球品左腕」の5文字。聖光学院に敗れて刻んだ誓いだ。「これまで涙をのんだ先輩たちにもいい報告をしたい」。14年ぶりの頂と県内最強左腕を目指し、決勝に挑む。

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